TRIZを使うためには、BS法とNM法を学ぶことが役に立つ
今日は梅雨らしい雨が降る熊本です。
田植えを待っていた水田は、それこそこの雨を待っていたかのようです。
TRIZは、世界中の特許や技術論文の分析から得られた問題解決のためのアイデア発想の理論です。従って、従来の発想法とはそのバックボーンが違います。
*これは、どちらが優れているかどうかという問題ではなく、単なるベースとなるものが違うのだと素直に理解してくださいね。
そのTRIZをうまく使う上で、従来の優れた発想法について知っておく(使えるようにしておく)ことは、とても良いことなんですよ!
例えば、オズボーンが開発したブレインストーミング法。
これは、個人の技能だったアイデア出しをグループでの共同作業でのプロセスにした点で秀逸です。
実はこのブレインストーミングをうまくやれるかどうかが、TRIZを企業内に導入定着できるかのキーポイントになるのです。

ブレインストーミングの4つのルールを守っていますか?
①批判厳禁 ②便乗歓迎 ③質より量 ④自由奔放
特に「批判厳禁」と「質より量」がなかなか守れない。
これらは、このように考えたらどうですか?
批判厳禁:批判はBSが終わった後に、先送りするだけ。
質より量:沢山考えることが優れたアイデアを生み出す秘訣。
脳ミソを嵐のような状態にする事が必要なのです。
そして自由奔放と便乗歓迎を補完するのが”TRIZ”という視点(提案)なのですよ。
また、NM法という中山正和先生が発案した発想の技法もあります。
これが、非常によく考えられていて、しかも柔軟性が高いのです。
「NM法といえばアナロジー」というくらい「類比」を発見するという事が求められます。
例えば、ある問題を解決したいと考えているときのヒントとして、AとBの2つが存在しそう。しかし、それらには(普通に考えると)なんら関連性が無い。
これを無理やりくっ付ける場合の手段として、アナロジーを使って「あーでもない、こーでもない」と考え続ける。
という感じです。
TRIZをうまく使うための技法として、BSとNM法の2つをお話しました。
私は、TRIZコンサルとして活動していますから、「TRIZってどう使ったらいいの?」という話をこれからも折をみて書きたいと思います。