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  • 執筆者の写真桑原

創造性を磨き上げるための素養としての仏教について勉強会をしました。第13回大津アイデア塾

昨日、13回目の大津アイデア塾を行いました。


この会は、熊本市郊外にある大津町の地域ポテンシャル向上にお手伝いできることはないかという思いから始めたものです。


これまで、アイデア発想の基本である「ブレインストーミング」をはじめとして「SCAMPER」や「シックスハット法」について学びつつ、肥後大津駅南口のバス待ち滞留人口問題やドローン活用方法をテーマに、実際に色々なアイデアを出すことを行ってきました。


今回はすこしこれまでとは方向性を変えて、創造性に関連性があるという研究結果も出ている「仏教」についての話を、高野晃成さんに話していただきました。




髙野さんは、佛教大学で「仏教文献学」を専攻されており、仏教の思想哲学を研究されていたそうです。つまり、お経を「唱える」ものではなく「分析する」研究対象とした取り組みです。


とはいえ、仏教の経典などについて読むということに変わりはないのですから、その中から初心者でもとっつきやすい仏陀のエピソードなどを紹介していただきました。


「天才バカボンは、仏教的な背景を持った漫画だった!」とか、仏陀が滅する前に「スーカラ・マッダバ」なるものを食べてお腹を壊した話など、とても興味深い話でした。


講義も一方的なものではなく、その場その場でいろいろな質問や脱線をしながら進めていったので、いつもに増して面白い時間が作れたのではないかと思いました。


「宗教と哲学の違いってなに?」とか、「神社と仏閣とはなぜ併合されたり分離させられたりしたの?」を、時の権力構造や時代背景で議論する時間はとても楽しかったです。

最後に私からは、「八正道という仏教の教えが実は創造性獲得に役に立ちますよ」という話を追加させていただきました。


仏教の教えの中でも「禅」はスティーブジョブスやGoogle社で活用されています。


心を落ち着けるための呼吸や態度だけではなく、シンプルという東洋的な美意識も好まれる要因だそうですが、その域に達する前には「八正道」の最初の3つ「正見=正しく観察する」「正思=観察結果に従って推論する」「正語=わかりやすく説明する」をきちんとできるようにすることが必要だと思います。



その前提は、自分自身の謙虚で真摯な姿勢を保つことが大切なんだと改めて感じたところです。


今回ご参加いただいた皆様に感謝いたします。


次回は、8月終わりころに大津町地域おこしに関してのテーマについて、何らかのフレームワークを用いてアイデア出しをしたいと考えています。


よろしくお願いします。

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