いろいろなモノが結合しながら、システムは便利になっていく。
TRIZの3本柱に「システムは特定のパターンで進化していく」という法則があります。
それを「技術的システム進化の法則」といったり「進化のパターン」といったりしますが、要は「テクノロジーの進化は無秩序なプロセスではなく、発明家いかんで変わるものでもない。 生物学的・社会的システムと同様に、テクノロジーは、あらゆる分野で特定のパターンに従って進化する」という考え方です。
TRIZの開発者であるアルトシュラーは、その進化のパターンを8つ定義しました。
その中の一つに「システムはいろいろな機能が詰め込まれ(組み合わされ)て、いろいろな事に対応できるように進化する」というものがあります。
端的に言えば、「多機能化」でしょうか。
例えば「ステッチマシーン」
まぁ、ミシンみたいなものを想像してください。
そもそもは「布を縫う」ための「針」を備えただけのシステムでしたが、「布を織りこみながら縫う」ための「折り込みアーム」を備えたり、「布を切る」ための「カッター」を備えたりする複合システムに進化しました。
TRIZではその後、これらいくつかのシステムが統合された新しいシステムに進化すると予測します。
つまり、針と織り込みアームとカッターが独立して存在するのではなく、ある一つの複合システムに変わるという事です。
ロボット的なものかもしれませんし、もっと違った概念(織り込むとか縫うとかの概念を超えたモノ?) なのかもしれません。
携帯電話も同じような進化のパターンをたどっていますね。
そもそもは「音声通話を実現するだけの機能」だったのですが、「写真を撮る機能」が付け加わり、「情報を検索する機能」が加わった。
形態的には「携帯電話」という概念を超えてはいませんが、そのうち「携帯電話」という形状を超えるかもしれませんね。
メガネとかイヤホンとかへの変化の兆しは見えていますし。
この考え方を拡張すると、エンジニアリングシステムだけではなく、身近な事業にも応用できそうです。
発想としては強制連結ですね。
コンビニエンスストアとガソリンスタンドを組み合わせる。
更にそれと書店やカフェを組み合わせる。
ランドリーやクリーニングでも良いかもしれませんね。
そういう発想で新しい事業を考えていく事は、きわめてTRIZ的なのかなと思いました。
創知堂は、TRIZ的な発想であなたのビジネスを支援します。
是非お問い合わせてください!
アサヒビールの懸賞に当選した「鉢桜」が、サクランボの実をつけました。
このまま大きくなれば、花も楽しめて実も楽しめるという「多機能化」といえるかもしれません(笑)
