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  • 桑原

アイデアや意見の関係性を見つける。KJ法もしくは親和図法について


日本の文化人類学(野外科学)の研究者である川喜田二郎氏が開発した「KJ法」というアイデア発想の技法があります。

川喜田先生ご自身が野外観察結果をどのように整理して新しい知見を発見するかについて創意工夫にした点でとてもユニークな発想法だと思います。

たくさん情報やアイデアは得られた。「さてこれからどうするか?」という時に真価を発揮する手法です。

KJ法は次のような流れで進めます。

  • 探検 ⇒ 色々な情報を予断せずに集める。

  • 観察 ⇒ 集めた情報を整理分類しつついろいろな角度から観察する。

  • 発想 ⇒ 観察の途中に浮かび上がる「アイデア」を書き留める。

  • 推論 ⇒ アイデアをつなぎ合わせながらそこから導かれる仮定を作る。

  • 実験と検証

左側が川喜田先生の表現です。

右側はそれをさらにかみ砕いたものです。

つまり、KJ法とはデータの裏にある「何らかの背景」(推論)を見つけ出すためのやり方だと思っています。

ところでQC活動の世界で使われる新QC7つ道具に「親和図法」というデータを整理分類する手法があります。広く知られている「KJ法」という名称を使用できなかったので、親和図法と名付けたという説もあります。

「KJ法」は川喜田研究所の登録商標ですから、確かにそういう側面はあるでしょう。

本来、KJ法はデータを分類して終わりというものではなく、分類したデータから「新しい知見」を発見していく総合的な発想手法です。

一方、親和図法は新QC7つ道具の中の一つであり、データの整理分類した結果を視覚的にとらえるための図解化手法です。

KJ法で、アイデアや意見を整理分類して仲間(グループ)を作りながら推論を組み立てる過程は親和図法にはありません。

逆に、親和図法はいろいろな分析(図解化)手法の中の一つの手段であり、その他の(例えば新QC7つ道具)手法との連携で効果を発揮するといえます。

世の中に色々な手法はありますが、その表面的な事だけを知るのではなく、きちんと体験して学ぶことは本質を理解するために良いことだと思います。

創知堂はそのためのお手伝いをいたします。

知っている方も初めて聞くという方も参加してみませんか?

お申し込みはメールでお待ちしています。

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