聴くこととしゃべることと。
暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものでして、今日の熊本は雨が降り続き昨日までの暑さが嘘のような気温です。
昨日は地元のマラソン大会の5kmの部に出場しました。
食べ放題の梨が人気のマラソン大会です^^
去年に引き続いての参加で、気持ちよく走れました!


さて、私たちが身を置くコンサルティングやコーチングやカウンセリングの世界では、「傾聴力」というものが大きな力を持っています。
相手の話をきちんと聞く。
それが、相手が抱える問題や課題の理解と深堀につながるから。
逆に言えば、自分が置かれている状況や、今の気持ちを「口に出して」しゃべることで「オートクライン(自分自身の内面への気づき)が起きるから」ともいえますね。
だから、しゃべることが精神衛生上良いのはわかります。
実は私は、「相手の話を聴くこと」も精神衛生上の効果があると思っています。
本当に疲れた時や何も考えたくない時に自分の事を話すのは、とても疲れませんか?
そんなときに、「あなたの話が聞きたい」と言われても、「いやー、もう良いし…」「ちょっと勘弁してよ…」と私はなります。
千夜一夜物語は、女性不信となったシャフリヤール王が寝物語に女性の話を聞きますが、満足できずに首をはねてしまうという話です。しかし、シェヘラザードは王の興味ある話をすることで殺されることなく悪習をとめさせたといいます。
物語の真否はさておき、自分(シャフリヤール王)の心の不安を他人(シェヘラザード)の話を聞くことで安らげるという好例ではないでしょうか。
本も似たような側面がありそうです。
本を読むことでその世界に浸り、いつの間にか自分が抱えていたモヤモヤが解消した。
そういう経験はありませんか?
色々な事を抱えている時は、その事を相手にしゃべることだけではなく、相手のいろいろな話を聞くことも効果的かもしれませんね。
これから一雨ごとに気温が下がる季節です。
ご自愛くださいませ。