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  • 桑原

自分の専門性をわかりやすい言葉で伝えてみましょう。


去る7月28日に大牟田市にある有明高専で「高専ハカセ塾」の開校式にて、子どもたち向けのワークショップをさせていただきました。

高専ハカセ塾とは、JSTが募集し採択された「有明高専・熊本高専・久留米高専の合同企画により、次世代の科学技術を担う傑出人財を発掘・育成するプログラム」です。

今年2018年が初年度で、小学5年生から中学3年生まで64名の受講生を集めて開催されました。

28日はその開校式。

連絡頂いた通り12:30に教室に入った時には、すでに子供さんと親御さんと先生方の熱気でいっぱい。

そして13:00に今回の仕掛け人である竹内先生の開校あいさつで幕を開けました。

高専ハカセ塾の趣旨説明を聞いていて思ったのは、高専に期待されている役割の一つがこのような地元密着での人材育成。

大牟田市と久留米市、合志市(熊本)と八代市という距離で高専が集まっているのは、なかなか例がないそうです。だからこそ連携して取り組むことに意味があるのだと感じました。

私は、特別講演で「考える力と発想する力」と題した話をさせていただきました。

正面に座る子供さんたちの視線を感じながら…。

一番伝えたかったことは、「世の中の問題の答えは一つではないのだから、いろいろな視点から自由に考えようね!」という事です。

そして彼らにそれを伝えるために、自分なりに色々な工夫はしたつもりです。

コインの並べ替えのクイズで、真っ先に手を上げてくれた彼のユニークな答えがありましたし、その後の「なぜ忘れ物をするのか?」の原因を論理的に考える時の子供たちの表情は、私にとっても楽しい時間でした。

・・・・多分理解してもらえたのかなと。

私のこれまでの活動は大人向け、しかも技術者という偏った(笑)分野での講演やコンサルの経験が99%を占めています。だからそういう共通の知識の中での話をすることは得意です。

転機は海外での仕事で通訳さんを通じての仕事かもしれません。

専門的な言葉でしか表現できないものは、伝えようとしても伝わらない。

多くの場合は、「その人の目線に下がると良い」と言われています。

しかし、それも時と場合によりけりかな。

学ぼうとしている時には、相手と自分の中間あたりにするのが良いのかなと思っています。

専門性が高くてはいけないけど、相手に合わせすぎてもいけない。

程よい「脳の混乱(嵐)状態」にする。

今回子供さん(小学5年生から中学3年生対象)向けに、改めて自分の経験を棚卸しする時間を持てたことはとても有意義でした。

あなたが今持っている専門的な知識を、小学生でもわかるように表現できるようにすることは、実はあなた自身にとって新しい気づきにつながると思います。

後日談ですが、この目次の写真を見た知り合いが一言。

「小学生はこの漢字理解できるの?」

はい、詰めが甘かったと反省しています。

創知堂は、子供さん方の創造性開発にも取り組んでいます。

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