原因を分析することは、多様な解決策を見つけるための糸口を探すことにつながる。第5回大津発想塾
昨夜は第5回大津アイデア塾でした。
昨夜の参加者は9名!^^
ネットワーク通信会社の経営者やクリーニング屋さん、ドローンを飛ばしている人から町議会議員さんなど幅広い分野の人の参加でした。
今回のテーマは、「何でもいいから自由にアイデアを考える」のではなく、「その問題の原因をいろいろな視点から探る」事です。
例えば、夏になると夜寝苦しくて仕方がない。
これを、
A:夏でもぐっすり眠れるようにするにはどうしたらいいか?
といきなり解決策を考えていくのではなく、
B:夏になると寝苦しくなるのはなぜなんだろう?
と分析的な思考でその原因を探った後に解決策を考えるプロセスを学ぼうというわけです。
亭主(桑原)は技術分野の問題解決を強みにしています。
その技術的な問題においてその発生メカニズムを分析することは、技術者にとって本能みたいなものです(笑) これができなければ技術者失格ですね(汗)
一方で、地域おこしや組織の問題のように人間関係が影響する問題は、原因を探っていく事が「犯人探し」につながるという印象もあり避けられる事が多いようです。
この「原因分析=人探し」という構図についてはまた後日のテーマにしますが、一つの対策としては「人間マター」から「仕組みマター」にするという事になります。
「誰々が悪い」ではなく、「何々が悪い」というという感じですね。
また、「なぜ原因をつかむと良いのか?」という話もありました。
実は、発生原因を探る事は対策アイデアの視点が増えて選択肢が広がるという利点があるのです。
例えば、「熱中症にならないためには?」というテーマに対してすぐに対策を考えていくより、「なぜ熱中症になるのだろうか?」という問いかけから始めた方が、多様なアイデアにつながりやすい事が多いです。(亭主のこれまでの経験上の感想です)
もちろん分析だけではだめなのですが、原因分析の過程で出てきた原因はすべて解決策のヒントになりうるからだという事です。単純に思いつきを並べるのではなく、理由を考えつつその解決策の糸口を見つけるという感じでしょうか。
なぜ熱中症になるのか?
汗をかかないから。 →(対策:運動で汗をたくさんかこう!)
水分を取らないから。 →(対策:水をがぶがぶ飲もう!)
なぜ水分を取らないのか?
作業に集中して取り忘れるから。 →(対策:タイマーで合図を出そう!)
・・・・・・
なぜなぜ分析はとても奥が深いのですが、やればやるほど身につく分析手法です。
しばらくは、柔軟な発想というよりも「柔軟な分析」についての学びを深めていきたいと思っています。
でもこの会の本当の強みは、多様なバックボーンを持った人達と話ができるという事なんじゃなかろうかと思いました。
ある人の発言(意見)について、否定するでもなく肯定するでもなく、「自分はこう思う」という率直な意見交換ができる場というのは、実は身の回りにそれほど多くはないのではなかろうかと。
利害関係がないからだと言われればそうかもしれませんが、そこには適当な距離感を持った自発的な視点が存在しているように思いました。
さて、次回はどんな話が飛び出すのか。
今から楽しみです。