たくさんのアイデアは良いコンセプトへの必要条件である
爽やかな春も終わり、季節は夏へと動き出しました。
夏の前に梅雨があるのも季節の移ろいの中の一つの儀式のように感じます。
今狭いながらも野菜を作っています。
夏野菜のピーマン、茄子、トマト、オクラ、ラディッシュ。
ハーブとしての、ミントとバジル。

育てるという事がどういうことなのかを知るという意味で、頑張ってでも粛々と育ててみます。
さて、発想について。
もう少し端的に言うと、「アイデアを出す」という事について。
僕は、メーカーのアイデア発想のコンサルをしてきました。
多くの場合、それは「TVの消費電力を下げたい」とか「洗濯機の洗浄力を上げたい」、「○○という装置を小さくしたい」や「☆☆の強度を上げたい」という目的が明確な技術問題でした。
その為に、TRIZという世界中の特許から導き出された発想法(問題解決の理論)を使って、様々な視点からアイデアを生み出して、解決策につなげていく。
その解決策はまだコンセプト(概念)ですが、良いコンセプトにするためにはたくさんのアイデアがある方が良い。というかたくさんのアイデアの上に「良いコンセプト(解決策)」が成り立っていると思います。
今、熊本の仕事をして行く中で、これまでの枠にはまらない問題が出てきます。
「売り上げを上げたい」「集客を多くしたい」「介護サービスの質を上げたい」など。
これらは「明確な問題」とは言えず、どちらかといえば「問題解決」より「方針」や「戦略」「コンセプト」を作ることが目的ですね。
実はこれらも「良い方針」「良い戦略」「良いコンセプト」を作るためには「たくさんのアイデア」を生み出すことが必要なのです。 もちろんそれらのアイデア一つ一つがユニークで非凡なものである必要はありません。
ありふれたアイデアを「ユニークなコンセプト」に磨き上げていく作業が、創造的思考なのだと思います。
つまりアイデアとは「ひらめき」や「思いつき」。
コンセプトとは「創造的思考(プロセス)」で得られるもの。

TRIZは技術的なバックボーンから得られた知見(ヒント)ですが、その応用は技術分野だけに捉われず事業的な問題や生活的な問題などのソフト分野にも十分活用できると思います。
もちろん、TRIZ以外にも優れた発想法はありますから、それらも合わせて知っておくことは、あなたの強力な武器になることでしょう!
このブログを見たあなたにお知らせがあります。
6月9日(金曜日)の13:30から、熊本で「発想のすすめ」セミナーを開催します。
そこでは、発想法や発想するときの心構えを知るとともに、いくつかの発想法についてのミニワークを通じてアイデアを出すことを学べます。
もちろんTRIZという発想法についてもすこし触れるつもりです。
詳細は、「新着情報」をご確認のうえ、
kuwahara@souchido-wci.com へメールでお申し込みください。
是非たくさんのご参加をお待ちしています。