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  • 執筆者の写真桑原

購入を決めるのは必ずしも価格だけではない。(主観的な価格について)


いつの間にか5月も中盤(汗)

中国からの更新が難しい!・・・など理由にならない理由で申し訳ありません(汗)

さて前々回、価格は難しい。

そして価格に影響する因子として「相対的」というキーワードをお話ししました。

そして前回は、アンカリングに影響される価格の性質をお話ししました。

今回は、価格の「主観的」な部分について書きます。

今日私は久しぶりに髪を切ってきました。

そしてその理髪店では、3300円支払いました。

今は格安カット店では1000円で髪を切れる時代ですから、前回の「同業界」では「高い」となりそうですね。

しかし、その店にはもう20年通っていますから、切ることに対しての「安心感」があります。細かい指示を出さなくても大丈夫。眠っていても仕上がりを間違う事はほとんどない。

だからそれを切り替える事が面倒なのです。

たとえ近くに「格安カット店」ができても、そこに行く気は今のところありません(笑)

これを「切り替えコストが大きい」という言い方もしますね。

コンピュータのOSなど使い慣れたものを新しいものに変える時の心理的抵抗。

まぁ、それでも「こりゃ良い!」と思えば切り替わるのでしょうが^^

つまり、実は価格云々だけではなく、価格を取り巻くいろいろな「こりゃ良い!」要因がその商品やサービスの購入を決めてしまうというとても「主観的な事」が起きています。

たとえ同じ値段でも、家からの距離やサービス、笑顔、相性、これまでの付き合いなどで、その商品を買うか買わないかを決めています。

実はその主観的な購買心理をきちんと理解することで、価格も消費者が購買を決める一因子に過ぎないという事だと思います。

価格は、その「相場が存在する」という事と、消費者の「主観的な思い」に影響されるという事です。だから、サービスや商品提供者が値付けをする際には、その二つをあらかじめ想定する必要があります。

そこには「提供価値」の価格をどうするか?という本質的な問題があるのですが、その提供価値の価格を決めるために、相対的で主観的な要因をあぶりだしてみる事は意味があることだと思います。

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