「仲人さん」を立ててみよう。:仲介原理(TRIZ発明原理24番)
今日はTRIZ の発明原理から「 仲介原理」 です。
仲介原理は英語では「Intermediary」です。「仲介者」と訳されることが多い言葉です。
仲介原理とは、
・中間のキャリア物質または中間プロセスを利用する。
・ある物体を、簡単に除去できる他の物体と一時的に組み合わせる。
とあります。
つまり、問題を起こしている部分に、何か触媒みたいにそれ自体は変化をしないものや、後々簡単に取り除けるようなものを入れたらどうですか?という提案です。
例えば、食事の後に歯をきれいにする為に「 多くの唾液」 を出す必要があります。このときに噛む「 ガム」 も仲介原理の活用といえそうです。
工業的には、鋳物において使用する「 砂」 や、ロストワックス法で使用する「 ロウ」 等も、まさに仲介原理になります。
例えば、
・どちらかの働きを助長するような物体は無いか?。
・お互いの衝突を緩和するような仕組みはないか?
・問題を取り除くための「一時的な作用」を導入する。
・潤滑剤。
・緩衝材。
・触媒。
・応援団。
など・・・・
この原理は、あえて「今のシステムの周囲に何か手軽に使えるモノが無いか?」という視点で探すと良いと思います。
是非、心理的惰性=先入観を排除して考えてみましょう!